月別アーカイブ: 2015年6月

原価と利益のしくみ

営業利益はどこから生まれるのか、この図を見ればそのしくみが直感的に理解できます。図の右半分は業種に関係なくすべての会社に当てはまります。図の左半分(売上原価の構成)は、業種により異なります。さらに、同じ業種でも会社の管理方針によってい変わる場合もあります。

原価と利益のしくみ

商品別利益管理表の例(小売業)

小売業における商品別利益管理の例です。この表は通常、月次決算報告の社内資料として作成されます。この表は、当月の販売実績を「営業利益率の悪い順」に並び変えて表示したものです。これを見れば、当社の利益確保の足を引っ張っている商品が一目でわかります。なお、この表で使用している「販売・管理費」は、会社全体の販売・管理費(概算)を商品別に配賦した値を使用しています。配賦基準は、売上高が一般的ですが、会社の事情により異なるので、様々な方法で公平になるように決めます。

月次決算書の例2

月次決算の例(製造業)

製造業の月次決算の例を示します。表示する項目はこの通りでなくてもよく、目的に合わせて決めます。毎月の売上高、売上総利益、営業利益は、必須項目と言えるでしょう。重要なことは、当月の「入(売上)」と「出(費用)」を対応させることです。財務会計では、製造原価の発生と売上の計上が時間的にずれるのが一般的ですが、月次決算で利益を把握するためには、概算でも良いので、当月の「入」に対する「出」を数量的に対応させる必要があります。また、販売・管理費は全項目の数値を正確に把握する必要はなく、過去の実績から予測値を示し、とくに重要な項目(この例では広告宣伝費と荷造運賃)だけを詳しく把握します。

月次決算書の例1

月次決算に必要な情報

月次決算に必要な情報は、月次決算の目的、会社の事情、業界の事情などにより様々です。ここでは最低限度必要な情報を図に示しました。業種共通で必要な情報としては、売上高、売上(製造)原価、商品(製品)在庫、販売・管理費などがあります。この他に製造業では、仕掛品在庫、原材料在庫等が必要です。また、これらの数値を評価するためには、経営計画、経営実績、各種指標、および他社データ(可能ならば)等などがあります。

月次決算に必要な情報

年次決算と月次決算の違い

年次決算と月次決算は何が違うのか。わかり易く図と箇条書きで示しました。年度決算は、決算日から2か月以内に、正確な数字で必ず作成し、社外の必要な機関への報告が義務付けられています。一方、月次決算は、社内で経営状況を把握し経営者が意思決定をするための資料で、作成は任意です。概算でも良いので迅速に作成することが必要です。的確な経営判断のためには、月末から5営業日以内に作成するのが良いでしょう。月次決算とは